(1) 身体検査と先天異常チェック
特に純血種では、遺伝性の疾患が出やすい傾向にあります。
生まれてすぐ発見されるものもあれば、ある程度年齢が過ぎてから発症するものもあります。
口蓋裂や臍ヘルニアのように、外見でわかるものや、心臓の奇形のように身体検査である程度発見されるもの、肝臓の異常血管のように血液その他の検査をしてはじめてわかるものなど様々ですが、いずれにせよ、定期的な身体検査で早期発見し、処置を施すことでその後の合併症を抑え治療できるものがいくつもあります。
(2) 歯の生え変わりチェック
特に小型犬では、乳歯から永久歯に生え変わるとき(3~8ヶ月齢)に乳歯が抜けきらず、残ってしまうことがあります。
乳歯が残ると、永久歯の位置がずれて噛み合わせが悪くなったり、歯と歯の間に歯石がつきやすく早くから歯周病になったりして様々な悪い影響が出ます。
乳歯が抜けない以外の異常もあります。毎日の歯みがきで確認しておき、不妊手術の時に、あわせて処置してしまうのがいいでしょう。
(3) 糞便検査;おなかの寄生虫(回虫等)、
異常細菌チェック
回虫・鞭虫・鉤虫など、たくさんの寄生虫がワンちゃん・ネコちゃんをねらっています。散歩でもらうこともありますが、お母さんから直接感染していることもあります。
特に子犬・子猫の時は、寄生虫の被害も大きいので、ワクチンのときなどに定期的に検査し駆虫しましょう。
また、カンピロバクターなどの、下痢を起こす微生物も確認し、早めに処置ができます。
当院では、ワクチン接種のときの検便は、無料で行っています。
ワクチンのときは、ウンチを忘れず持ってきてね!